地元で好発進の福田真未 持ち球を「思い切って」フェードに変更
◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 初日(17日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6292yd(パー72)
福岡県福岡市出身の福田真未が地元で好発進した。4バーディ、2ボギーの2アンダー「70」でプレーし、首位に4打差の8位でスタートした。
2週前の「パナソニックオープンレディース」こそ「68」でスタートしたが、開幕戦から9試合中6試合で初日をオーバーパーとしていただけに「絶対アンダーでは回りたい」と60台を目標に意気込んでスタートした。最初の1番(パー5)で手前3mを沈めバーディとすると、5番では8mを決めるなど前半に3つ伸ばした。2つ落としたあとの17番では、ティショットを右にミスして2打目は木の枝が邪魔な状況。80yd先のピンを狙えないピンチだったが、ユーティリティで低く転がし「入りそうでした」と50㎝につけ、地元ファンの歓声を誘った。
プロ9年目、ツアー2勝の福田。今季は序盤戦こそ上位に絡んだが、「ドローが強くなりすぎたせいでフック系の球が多くなって、チーピンが止まらなかった」とショットのブレに悩まされていた。前週の「ワールドレディスサロンパスカップ」を予選落ち後、コーチと相談し、これまで貫いてきた持ち球のドローを「思い切って」フェードに変えた。
構えはややオープンスタンスにし、スイング軌道は以前のインサイドアウトからカット軌道に変更。「こすっているイメージしかなくて最初は気持ち悪かった」というが、徐々に慣れた。コースでは、ティイングエリアに立つ位置も左側から右側に変わった。「最初は左に行く恐怖があった」というものの、何度もフェアウェイを捉えるうちに自信をつけていった。
アイアンショットにも好影響を及ぼした。「(軌道が)上からくる分スピンが効くようになった。練ランの時にいつも止まらないところが止まる」と実感。さらにグリーン上でも、「パッティングの調子もすごくいい」と好材料が多い。
「お世話になっている大会とコースで、地元の緊張感もある。これまでいい成績が残せてないので、少しでも順位を上げて最終日を迎えられればなと思います」。週末に来場予定のたくさんの知人や友人に、最高のプレーを見せたい。(福岡県福岡市/柴田雄平)