腰痛に続き左手首痛 鈴木愛に暗雲
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 事前(8日)◇茨城GC東コース◇6560yd(パー72)
今季2勝目を狙う鈴木愛に暗雲が立ち込めた。前週「パナソニックオープンレディース」の初日に「65」をマークして首位発進したが、2日目に見舞われた左手首痛が尾を引いている。
「スイングが悪くなったことで、切り返しがシャットになって、手の甲が下を向いていて、それで手首の内側がすごく曲がっていた。ショットも曲がっていたし、ラフに行くことも多くて、手首にだいぶ負担がかかっていた」と説明する。
現在は「テーピングを巻いていれば大丈夫」としながらも、「片手で重い物が持てないくらい握力が下がっていて、コップに飲み物が入っていると持てないくらい痛い。病院に行こうかなと思ったんですけど、行くと(出場を)止められる気がするから行ってないです」と強行突破する考えでいる。
「今週はメジャーですし、来週(ほけんの窓口レディース)もディフェンディング(チャンピオン)なので無理しなきゃいけないぐらい大事。そのあとも全米(女子オープン)に行きますし、大事な試合がずっと続くので試合勘を忘れないためにも出たい」と、いまの鈴木に「欠場」の選択肢はない様子だ。
2017年11月の「LPGAツアー選手権リコーカップ」以降、海外勢が5連勝中の国内メジャー。否でも応でも鈴木に期待がかかる。「難しいコースだからこそ強い選手が来ると思う。海外勢が上位にくる可能性も高くなる。やっぱり負けっぱなしじゃ、見ている方も『またかい』ってなるので、そろそろ日本人が勝たないとなと思う」
あすの初日は25歳の誕生日だ。「誕生日に悪かったら気分悪くなっちゃうのでアンダーパーでは回りたい。初日たたいてしまうと4日間競技の中でメンタル的にもきついと思いますし、追いかけていくのも厳しいと思うので最低でもイーブン」。滑り出しを大切に4日間のスタートを切る。(茨城県つくばみらい市/柴田雄平)