2019年 フジサンケイレディス

握力10kgから回復 藤田光里が1年ぶり予選通過

2019/04/27 18:44
藤田光里が1年ぶりに予選通過を果たした

◇国内女子◇フジサンケイレディスクラシック 2日目(27日)◇川奈ホテルGC富士コース(静岡県)◇6376yd(パー71)

2015年大会でツアー初優勝を飾った藤田光里が3バーディ、ノーボギーの「68」でプレー。通算3アンダーで首位と4打差の4位で最終日を迎える。18年4月の「サイバーエージェント」(57位)以来、1年ぶりの予選通過に「なんかすごく久々な感じ。ノーボギーもアンダーで回るのも久々ですね」と胸をなでおろした。

1番の2打目をガードバンカーへ入れるなど、立ち上がりの3ホールでそれぞれピンチに陥ったが、「出だしの3ホールで我慢できたのが大きかった」とすべてパーでしのぎ落ち着いた。7番でピン横1.5mにつけると、8番で3mのスライスラインを沈め、9番(パー3)では159ydを7Iで10㎝につけ3連続バーディを奪った。

昨年1月、肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)を抱えていた左ひじを手術。一時は握力が10kgまで落ち、左手で電話もできないなど、日常生活にも苦しんだが、手術は無事成功。「抵抗があったが、やってみたらもっと早くやればよかった」と振り返った。「気温が低いとうずいて気持ち悪さがある」と元通りというわけではないが、握力も右手とほぼ同じ30kgまで戻った。

術後、約1カ月はクラブを握れなかった。リハビリや調整をしながら挑んだ昨季は、11試合に出場し予選通過はわずか1試合にとどまった。それでも今季に入り「(昔のように)自信をもってドローやフェードを打ち分けられるまでではないが、距離は戻ってきている」と回復を実感している。

今週は主催者推薦で出場する。歴代覇者というプレッシャーから「きのうの朝いちのティショットは2番まで手が震えてスコアカードが書けないくらい緊張した」という。あすにむけ「勝った時は無欲だったので、全部のホールパー目指して頑張る」と意気込んだ。(静岡県伊東市/柴田雄平)

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