女子開幕戦 新規則がらみのルーリングは3件
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(10日)◇琉球GC(沖縄県)◇6514yd(パー72)
1月に施行された新規則の影響が懸念された女子開幕戦。ルーリング(競技委員の要請)は大会4日間で26件あり、新規則がからんだものは初日、2日目、3日目それぞれ1件ずつの計3件だった。
初日はジョン・ジェウン(韓国)が18番グリーン周りのフェンス近くに止まったボールの救済において、誤って肩の高さからドロップしたが、処置に立ち会っていた競技委員の指摘によりひざの高さから無罰で再ドロップした。【14.3】
2日目は濱田茉優が後半11番(パー5)の2打目を右ラフに入れ、捜索に3分以上が経過したものの、地面に埋まっていたボールをドロップしてから打ち、「誤所からのプレーの重大な違反」で失格となった。【14.7b】
3日目は表純子が2番グリーンでボールをリプレースした後、風でボールが動いてしまった。競技委員が立ち会いながら、無罰で元の箇所にリプレースした。【13.1d】
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の森岡まゆみ競技委員長は「思った以上にスムーズにできたと思います」と振り返った。開幕前の月曜と火曜にそれぞれ2時間ずつコースを歩きながら、ドロップや救済エリアなど新規則のシミュレーションを行った。
■ ゴルフ規則
【14.3】 救済エリアに球をドロップすること(抜粋)
b. 球は正しい方法でドロップしなければならない
・球は膝の高さからプレーヤーや用具に触れないように真下にドロップしなければならない。「膝の高さ」とは、真っすぐ立ったときのプレーヤーの膝の高さのこと
【14.7b】ストロークプレーで誤所からプレーした後にホールを終了する方法(抜粋)
プレーヤーが誤所からプレーし、それが重大な違反である場合、正しい所からプレーした球でそのホールのプレーを終えることにより、誤りを訂正しなければならない。訂正しなかった場合、そのプレーヤーは失格となる。
【13.1d】 球やボールマーカーがパッティンググリーン上で動いた場合(抜粋)
(2)自然の力が動かした球をリプレースする場合。自然の力がパッティンググリーン上のプレーヤーの球を動かす原因となった場合、そのプレーヤーが次にプレーしなければならない場所は、その球を(自然の力で動かされる前に)すでに拾い上げてから元の箇所にリプレースしていたかどうかによる。
・すでに拾い上げてからリプレースしていた球。プレーヤー、相手または外的影響ではなく、自然の力が球を動かしたとしても、その球は元の箇所(分からない場合は推定しなければならない)にリプレースしなければならない