国内女子ツアー

世代交代のビッグウェーブ 2018年ベストショット3選【中野義昌】

2018/12/20 11:45

2018年も、緑の芝の上でさまざまなドラマが生まれた。光と影、風を感じながら、フォトグラファーたちは二度と繰り返されることのない瞬間を切り取ってきた。GDOとともに国内外を渡り歩いたプロフェッショナルが選んだ今年の3枚。1回目は中野義昌カメラマン編。

グリーンサイドで比菜ちゃんの勝利を信じて待っていた仲間と一緒にバンザイ!

<サイバーエージェントレディス 最終日 新垣比菜
「黄金世代」と呼ばれる女子プロの先頭を切って初優勝を飾ったのは、新垣比菜選手だった。18番グリーンサイドで待ち受けていた同期の女子プロ達は嬉しさ半分、少し悔しさがにじみ出たように見えた。久々に世代交代のビッグウェーブが来たと感じるとともに、この良きライバルたちがこれからの女子プロゴルフ界を担っていくのだろうと感じた1枚だった。

極めてベーシックな、虎さんのフィニッシュ。

<~全英への道~ミズノオープン 3日目 チェ・ホソン
今年の男子ゴルフ界を盛り上げてくれた選手の1人である、通称・虎さん。おそらく世界中どこを探しても、フィニッシュでクラブが股下に挟まるゴルファーはいないはず。決してミスショットの写真ではない。遠くから見ても分かるその風貌、そしてコミカルな動きに魅了されるファンは多い。しかし虎さんの本当の魅力は、どんなに悪い時でも一打に対する執着心を失わず、最後まで絶対に諦めない姿勢が、身体からあふれ出るところなのではないかと思う。

大物はシルエットでも誰か分かるね。

<全米オープン 初日 タイガー・ウッズ
そのシルエットにさえ、オーラを感じてしまう。今年はようやく、最後の最後に復活ののろしを上げたタイガー。来年は1勝、いや2勝…いやいや久々のメジャー制覇も!と、ファンの夢はふくらむばかり。そして私もまた、そんなファンの一人である。まだまだしばらくは、タイガーの活躍=ゴルフ界の盛り上がりなのだと思う。