「ちょっと怖い」7戦連続予選落ち中の三浦桃香が2位発進
◇国内女子◇富士通レディース 初日(12日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6675yd(パー72)
午前4時、眠い目をこすってベッドから起き上がった。「自信が無くて起きちゃった。ずっと練習した」。三浦桃香は宿舎を出発するまで、部屋でパターを振った。この日は28パットにとどめ「68」。7試合連続で予選落ち中の悪い流れを断ち切る2位タイ発進だ。
「先週からショットは良い」といずれも3m以内につけ、インスタートの前半に3バーディを奪った。最終9番もバーディ締めとし、14ラウンドぶりにアンダーパーを出した。ただ、後半5番からは4ホール続けて「入れ頃のパター」を打ち切れずにパーを並べた。改善し切らないパットに「(終盤は)ショートさせた。寄せにいこうというところじゃないのに」と不満な表情を浮かべた。
3週前の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で1Wをキャロウェイのローグドライバーにかえ、その翌週のオープンウィークにショットを重点的に調整した。「すごく良くなった。フェアウェイにいくようになった」と手ごたえを得た。その反面、パットの悩みは一向に改善されず、「何をやっても良くなくて。かなり酷くて」。少しでも自信を取り戻すために50cmをカップに入れる練習を取り入れた。
今大会開幕前の9日(火)にはコースのパット練習場を訪れた。「パターだけをしていると腰が痛くなる」とアプローチやバンカーショットを挟みながら、計8時間の猛練習に励んだ。開幕前日のプロアマ戦では、ゲストからも「パターの調子悪いね」と言われる始末。結果の出ない日々に「ずっとめげていますよ。後半はパターが入らなかったし。きょうのラウンド中だって“ヤバい”って言いながら、めげていましたよ」と苦笑いした。
賞金ランキング78位と上位50位までのシード権確保は厳しい状況にある。この日の好スコアにも「自信はないですよ。ショットが良かったから。むしろちょっと怖い」と後ろ向きな言葉が並んだ。「ちゃんとやらないとマズいから」とパターを手に練習場に急いだ。(千葉市緑区/林洋平)