畑岡奈紗は樋口久子以来の3連覇ならず「また来年…」
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日(30日)◇千葉CC野田コース (千葉県)◇6677yd(パー72)
19歳の畑岡奈紗が4バーディ、ノーボギーの「68」でプレー。通算12アンダーの2位で終え、樋口久子以来48年ぶり2人目の大会3連覇はならなかった。
首位を2打差で追うとピン手前3mを入れた1番から2連続バーディを奪った。10アンダーとし序盤に首位のユ・ソヨン(韓国)を捕らえたが、「取りこぼしが多かった」とグリーン上で苦しみ波に乗り切れなかった。
「思ったより切れてしまったり、タッチが強くて切れなかったり」と傾斜に翻弄され6番でピン左4mを、7番(パー5)でピン奥3メートルを外し「自分が一歩リードできなかった原因かな」と敗因を分析した。9番でも「絶好のチャンスだった」2mを外した。最終18番(パー5)で3打目を50cmにつけバーディとするなど後半に2つ伸ばしたが、優勝したユに3打及ばなかった。
それでも「月曜日の時点で優勝争いできるような調子じゃなかった」という状態の中で、「日に日に試合の中で調整できたことは成長かなと思う」と4日間アンダーパーで戦い抜いた自身の成長は誇った。
2016年は史上初のアマチュアとしてメジャー制覇。昨年はメジャー最多アンダーパー記録を6ストローク塗り替える20アンダーで優勝した。今大会の優勝セレモニーはディフェンディングチャンピオンとして出席することになり、チャンピオンブレザーをユに着せた。「誰かに着せる日がいつか来るということはわかっていました。来年また自分が着せられる立場に戻りたい」と誓った。
2年後の東京オリンピックにも意欲を見せ、「世界ランクが重要になってくる思うので、一試合一試合大切に戦っていきたい」という。今季は残り米ツアー5試合に出場する予定で「もう一勝したい。日本でプレーするチャンスもあるのでそこで勝てたらいいなと思います」と、日本開催の11月「TOTOジャパンクラシック」に照準を合わせた。(千葉県野田市/柴田雄平)