2018年 NEC軽井沢72

韓国から来たアイルランド人 黄アルムは新相棒と3戦2勝

2018/08/12 18:30
黄アルム(右)はキャディと喜びを分かち合った

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日(12日)◇軽井沢72ゴルフ北コース (長野県)◇6655yd(パー72)

「優勝しても泣かないタイプなのに…分からないけど涙が出ちゃいました」。18番グリーン上の優勝インタビューで、思わず涙を流した。30歳の黄アルム(韓国)は5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。2位に2打差をつける通算17アンダーとし、2週前の「大東建託・いい部屋ネットレディス」に続く今季2勝目を、初日から首位を守り切る完全優勝で遂げた。

出だしの1番で流れを引き寄せた。ティショットが右の木に当たったが、グリーン奥のラフ10ydから58度でチップインパーとしてピンチを切り抜けた。「ひょっとしたらダブルボギーもあったし、緊張したスタートだったが、あれが入ってホッとして2番に向かいました」と話した。

幸運の相棒となりそうだ。2週前から、アイルランド出身で韓国在住のシェーン・コマー氏がバッグを担ぐ。米ツアー「アーカンソー選手権」(2015年)で、チェ・ナヨン(韓国)の優勝をサポートした37歳。黄とは3戦2勝となり、「私に最善を尽くしてくれる優しい人」と大きな信頼を寄せている。

黄は2016年から2年連続で賞金シード(同ランク50位以内)を逃し、苦しい時期を過ごしてきた。会見後は列を成したファンに丁寧にサインし「30歳以上の人が人生で戸惑うときに『いいことあるよ』と思ってほしくて。2年前からそう祈っていた。私を見て元気になってほしい」と力強く語った。(長野県軽井沢町/玉木充)

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