2018年 サマンサタバサレディース

タイ合宿で課題の暑さ対策 有村智恵は復活Vへ2打差

2018/07/14 18:28
苦手な暑さに対応するためタイ合宿を組んだ有村智恵

◇国内女子◇サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 2日目(14日)◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6588yd(パー72)

正午時点の気温32.3度。うだるような暑さへの対応も求められる中、有村智恵は5バーディ、ボギーなしの「67」として、首位と2打差の通算7アンダー8位につけた。「パットが決まればいける位置」と、6季ぶりの優勝に向けた言葉も力強い。

照りつける真夏の日差しは、「なかなか集中するのが難しい」と苦手だ。2年前にアメリカから主戦場を戻して以降も、高温多湿な日本特有の暑さを課題としてきた。「アメリカのカラッとした暑さと違う。去年の夏に免疫ができていないと感じた」という。

このオフは「夏を乗り切るための対策」として、例年アメリカで行ってきた合宿地をタイに変更。1月で気温35度にも達する常夏の国で約3週間、汗を流した。

タイでは、有村がほとんど飲まない、甘味料入りのジュースをプレー中に飲む人が多いことに気づいた。「やっぱり糖分をとることは必要だと思った」との学びから、今週のラウンド中はスポーツドリンクを中心に水分補給。「あの合宿の経験が、良い方向に来てくれたらいい」という。

昨年11月で30歳になった。若手の台頭が目覚ましい中、昨季は同じく米ツアーから撤退した上田桃子が3季ぶりに復活優勝した。「やっぱり桃子さんのそういう姿を見ると嬉しい。わたしもショットは良くなってきたので、あとはパット」。今季は6月の「宮里藍 サントリーレディス」でプレーオフ敗戦するなど、復活への手ごたえは確実に増している。合宿の成果を、久々のタイトルにつなげたい。(茨城県阿見町/林洋平)

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