2018年 KKT杯バンテリンレディス

故郷で2541日ぶりのタイトルへ 不動裕理はトップと2打差で最終日

2018/04/14 18:11
首位と2打差で最終日を迎える不動裕理

◇国内女子◇KKT杯バンテリンレディスオープン 2日目(14日)◇熊本空港CC(熊本県)◇6428yd(パー72)

ツアー通算50勝、永久シードを保持する熊本県出身の不動裕理が「70」で回り、首位と2打差の通算2アンダー6位タイにつけた。2011年5月の「サイバーエージェント レディス」以来、7季ぶりの優勝のチャンスが訪れた。

最終18番(パー5)は、60ydからの3打目を56度で30センチに止めてバーディ締め。強い雨が降った第2ラウンドを3バーディ、1ボギーにまとめて「がまんのゴルフを続けている。今週は、アプローチとパターで何とかこのスコアになっている」と振り返った。

2年前の大会開幕前日の14日夜、最大震度7の熊本地震が発生した。東京都にいた不動はニュースを見ると「自分が住んでいたところで」と、あ然とした。1週間後に帰省すると、屋根が壊れブルーシートに覆われる家が多くあった。

いまも3万8112人(熊本県のまとめ、3月末時点)が仮設住宅で暮らす。「ウチですら片づけはまだまだ。いろいろな部分で日常に戻るってことは大変だと思う」と不動。70歳を超えた両親を手伝うため「ちょびちょび帰省している」という。

傷ついた故郷で2541日ぶりのタイトルを狙うレジェンド。「もうちょっとショットが良くならないと、伸ばすのは厳しい。けど、コースはいろいろ分かっているので、チャンスはしっかり取れるようにしたい。なんとか自分のゴルフをやり切るしかないです」と穏やかに語った。(熊本県菊陽町/林洋平)

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