ルーキー井上りこが人生初の単独トップ「困る。飛ばし過ぎた」/グアム知事杯
◇グアム知事杯女子ゴルフトーナメント 初日(15日)◇レオパレスリゾートカントリークラブ ハイビスカス&オーキッド(グアム)◇6563yd(パー72)
若手選手らが競う2日間大会が開幕。ツアールーキーの井上りこが4バーディ、2ボギーの「70」でプレーし、2アンダーの単独首位で発進した。
昨年プロテストに合格したばかりの井上は、福岡県出身の24歳。実家が練習場を経営しており、幼いころからゴルフに親しんできた。9歳のころ、数多くのトッププロを輩出してきた「坂田塾」に入り、技術を磨いた。2017年はレギュラーツアー1試合(予選落ち)、下部ツアー18試合に出場。「Skyレディース ABC杯」の3位タイをはじめ、4試合でトップ10入りした。
この日はピンフラッグが折れそうなほどの強風が吹く中、スタート。4番をボギーとし、序盤はがまんのゴルフが続いた。だが「風もプレッシャーにならないくらい調子が良かった」と、8番、11番、13番と立て続けにショットでチャンスにつけてバーディを奪った。
「ロストキャニオン」と呼ばれる谷越えのモンスターホール14番で1つ落としたが、グアムというリゾート地での解放感もあり「ミスをしても引きずらずに楽しくプレーができた」とすぐに切り替えた。最終18番では下り6mのフックラインをさらっと沈めた。「寄れ!と思ったら入ってくれた」と笑顔を見せた。
クラブハウスに戻り、自身の名前がリーダーボードの1番上にあるのを見て「それは困る。飛ばし過ぎた」と照れ笑い。「せっかくなので優勝を狙う」と、単独首位も最終日最終組も人生初めてというルーキーは野心をのぞかせた。(グアム島ジョーナ/柴田雄平)
<初日の主な順位>
1/-2/井上りこ
2/-1/北村響
3T/山口春歌、村田理沙、脇元華、幡野夏生 ほか
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22T/+4/藤田光里