藤田さいきの打球が傘を突き破って観客に当たる
2017/10/15 16:45
◇国内女子◇富士通レディース 最終日(15日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6662yd(パー72)
国内女子ツアー「富士通レディース」の最終日、上位争いをしていた藤田さいきの打球が、観戦中の男性の頭部に当たる事故があった。男性に意識喪失などの症状はなかったが、関係者の判断により大事を取って救急車で搬送された。
大会によると、打球事故が起きたのは10番(パー5)。藤田の放った1打目は左に出て、観戦ロープの外側にいた50代の男性の頭部に当たった。男性に出血はなかったがその場でうずくまり、30分ほどスタッフの持ってきたタオルを自ら頭にあてていたという。救急車が到着するとタンカで運ばれた。
目撃したボランティアスタッフによると、打球は男性の持っていた傘を突き破って、頭に当たったという。近くで打球を追っていた大会関係者は「ボランティアさんの注意を促す声が聞こえたが、雨が降っており、傘をさしていた男性は逃げる動きをとれないで当たったようだ」と話した。
後半10番を迎えた時点で首位と5打差にいた藤田は「ずっと動揺していた。もちろん最後まで(焦る気持ちが)あった…」と、8打差の7位でプレーを終えた後、心配そうに語った。日本女子プロゴルフ協会は、試合中の打球の行方には注意するように呼びかけている。