急きょ出場の17歳アマチュア平岡瑠依が暫定3位
◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 初日(28日)◇我孫子ゴルフ倶楽部(千葉県)◇6706yd(パー72)
初めての「日本女子オープン」出場が決まったのは、4日前の日曜夜のこと。「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で、大会有資格者(前年優勝者)の畑岡奈紗が勝ったことで、繰り上がり出場が決定した。大阪学芸高3年の17歳アマチュア・平岡瑠依の現地入りは火曜日。練習ラウンドはわずかに1回だったが、5アンダー暫定3位で発進した。
最近までゴルフの調子はあまり良くなかったが、「きのうの練習でアドレスの向きを修正したら良くなって、ちょっとびっくりしています」とはにかんだ。この日は5バーディを奪って、ノーボギー。「もっとバーディは獲れたと思うけど、ノーボギーなのは良かった」とうなずいた。
これまでプロの試合に出場したのは、今年の「ニチレイレディス」と、下部ステップアップツアー2回の計3度だけ。ステップ出場時には「テレビで観て、サバサバして良い人だと思っていた」という48歳の大ベテラン・鬼沢信子と同組になり、ファンになった。「バーディパットが惜しくも外れたら『カップが動いたな』って言ってくれた。あと『もうちょっと大きい声で返事せいや』とも言われた」と笑う。厳しい言葉にも愛を感じた。
昨年、米カリフォルニア州で開催された「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」に出場して、1学年上の畑岡に次いで2位となった。畑岡はその後「日本女子オープン」をアマチュア制覇。その様子をテレビで観ていた平岡は「うまいなぁ。すごいなぁ」と目を丸くした。「自分も頑張ったら上位には行けるかなとは思いました」と、ナショナルオープンのタイトルも少しだけ身近に感じた。
瑠依という名前の由来は、元サッカー日本代表のラモス瑠偉さん。「お父さんは野球をやっていたのだけど…」と首をひねったが、父・渉さん(38歳)はラモスさんの“大和魂”に惹かれたようだ。今年もアマチュアが台風の目となるだろうか?(千葉県我孫子市/今岡涼太)