2017年 サントリーレディス

ツアー有数のアプローチ巧者に成長 武尾咲希の練習法

2017/06/10 19:40
FWキープ率とともにリカバリー率も上昇中。武尾咲希が6位に浮上した

◇国内女子◇サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 3日目(10日)◇六甲国際GC(兵庫)◇6538yd(パー72)

ツアー未勝利の武尾咲希が、20位から出た3日目に5バーディ、ノーボギーの「67」をマーク。首位と5打差の通算9アンダー6位タイに浮上し、3回のトップ10と好調なシーズンを送る22歳が上位に食い込んできた。

今季は14試合にフル出場し、全選手で最多となる13試合の予選通過。安定感を支えるのは、ここまで全体4位につけるリカバリー率(グリーンを外したホールをパーより良いスコアで上がる確率)が示す通り、巧みなショートゲームだ。この2年、アプローチに磨きをかけ、この日のように「ボギーを打たない」プレースタイルを確立しつつある。

2015年シーズンのリカバリー率は43位だった。メキメキと上達した練習メニューが気になるところ。それを聞くと、ラウンド前に必ず行う調整法があるという。ボールの位置から5歩、10歩、15歩と5歩刻みの距離に狙いを定め、フェースを開くアプローチと、フェースを閉じて低く転がすアプローチをそれぞれ打つのだという。違った打ち方で同じ距離を出し続けることで「距離感がつかみやすくなる」とのことだ。(兵庫県神戸市/塚田達也)

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