中学時代の夢かなう 宮里藍&上田桃子と同組の18歳アマ
◇国内女子◇サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 事前情報(7日)◇六甲国際GC(兵庫)◇6538yd(パー72)
宮里藍が今季限りでの引退を発表してから初の出場試合となる「サントリーレディス」。国内最終戦となる可能性がある節目の試合で、予選ラウンド2日間のプレーをともにするのは日米ツアーでしのぎをけずった上田桃子と、18歳のアマチュアだ。高橋彩華(たかはし・さやか)は昨年の「日本女子アマチュア選手権」を制し、将来のプロ入りを目指す逸材のひとり。中学生時代に描いた夢が、現実になった。
開幕2日前の6日(火)、高橋は練習ラウンドの途中で関係者が持っていた組み合わせ表を見て、憧れの人との予選同組を知った。「固まりました。え、私でいいんですか…」。
宮里が2000年に14歳で予選を通過、01年から3年連続でローアマチュアに輝いた同大会はかねて、多くの有能なアマチュアに出場のチャンスを与え、予選ではトッププロと同じ組でプレーさせる機会を与えてきた。それでも、「(大会の慣例は)ちょっと耳にしていたんですけど…まさか、という感じでした」と18歳は、身に余る光栄と受け取っている。
10歳でゴルフをはじめた高橋にとって、当時すでに米国に主戦場を移していた宮里は「神様みたいな」存在だった。中学2年のとき、タイ・パタヤでの合宿中に米女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」を観戦し、初めてその姿を目に焼き付けた。「藍さんと、桃子さんのことを見ていました。いつか、そのロープの中で一緒にプレーできたらいいなと思ってゴルフを頑張っていました」という。出身の新潟で開志国際高に進学し、女子アマチュアNo.1ゴルファーに。その先に思いもよらないギフトがあった。
大観衆を前にすることも必至。「緊張します。自分がどうなるかもわからなくて想像がつかない」。2日間、36ホール。思いを伝えるのに、これほどのチャンスはない。(兵庫県神戸市/桂川洋一)