キム・ハヌルの機は熟す、4年ぶり海外メジャーへ
2017/05/25 16:38
◇国内女子◇リゾートトラストレディス 事前情報(25日)◇オークモントGC (奈良)◇6538yd(パー72)
賞金ランク1位を走るキム・ハヌル(韓国)が、7月の「全米女子オープン」に出場する。首位発進して25位で終えた2013年大会以来で、4年ぶりの海外メジャー参戦となる。「序盤に(国内ツアーで)勝てたことで焦りもないので」とした。
久々の海外挑戦は充実の証し。昨年は全米、「全英リコー女子オープン」ともに出場資格はあったが、回避していた。「去年までは日本の環境に慣れるのに必死だった。やっと慣れてきて少し余裕も出てきた」と明かした。
母国に帰った前週は「逆に疲労がたまった」と苦笑い。取材や撮影が立て込んだという。唯一のリフレッシュは、韓国男子ツアー「SKテレコムオープン」の観戦で、会場にケーキを用意して、キムが「師匠のよう」と慕うチェ・キョンジュの47歳の誕生日を祝った。
一昨年のオフには中国で合同合宿をしており「いろいろとアドバイスをくれる」(キム)。大先輩の助言で、キムはバンカーにクラブをたたきつけて腕力を鍛える独特な練習法を取り入れ、ショットの力強さを磨いた。昨年からメジャー3勝を含む計4勝。「(韓国ツアーの)会場で会った男子プロたちも日本での活躍を知っていて、うれしかった」と笑顔を見せた。
出場5試合連続でトップ10入りと好調をキープ。悪天候で13ホールに短縮された開幕前日のプロアマ戦で最終調整した。「賞金女王は考えていないけど、調子良くできているので1戦1戦しっかりやりたい」と気を引き締めた。(奈良県山添村/林洋平)