鈴木愛、初の連勝&連覇へ「自分のできる精一杯を」
2017/05/20 17:39
◇国内女子◇中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 2日目(20日)◇中京GC石野コース(愛知)◇6401yd(パー72)
前年覇者の鈴木愛が7バーディ、ボギーなし「65」とチャージをかけて、13位から通算10アンダーの単独首位に浮上した。痛めた膝の状態は芳しくないが、前週「ほけんの窓口レディース」に続く自身初の2週連続優勝&連覇のチャンスを引き寄せた。
鮮やかな黄色のポロシャツは決意の表れだった。「絶対にリベンジしたくて、このウエアを着ようと思った」。
今季初優勝を挙げても、嫌な記憶は心に残ったままだった。キム・ハヌル(韓国)にプレーオフで敗れた、4月の「サイバーエージェントレディス」最終日と上下同じコーディネート。上位浮上にはビッグスコアが必須で「この服でスコアを出せて良かった」と笑顔を見せた。
今季初投入しているセンターシャフトでマレット型のピン スコッツデールTR パター PIPER Cで、バーディラッシュを生んだ。終盤15番で8mのバーディパットを入れると、3連続バーディを演出。平均パット数1位の巧者は「きょうはかなり入ってくれた」と喜んだ。
疲労が蓄積し、痛みの出る膝にはテーピングが巻かれた。「状態は悪い」と、ストレッチや40分間の入浴などのケアが日課。ラウンド後に練習を繰り返すのが日常だったが、トレーナーからは「いまは練習しちゃダメだ」と言われている。「仕方ないです。ショットも(膝の影響で)あまり良くない」と話した。
後続とは1打差。「人のことを気にしてもしょうがない。自分のできる精一杯をやって、あとは結果がどうなるか」。気負うことなく最終日を迎える。(愛知県豊田市/林洋平)