2017年 スタジオアリス女子オープン

ちょっと遅咲き!?粘り強さで新海美優が初のトップ10フィニッシュ

2017/04/09 18:57
最終ホールをダブルボギーとしながらも、初のトップ10入りを決めた新海美優(写真右)

◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン 最終日(9日)◇花屋敷GCよかわコース(兵庫県)◇6293yd(パー72)

12位からスタートした21歳の新海美優(しんかい・みゆ)が5バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「71」でプレーし、通算4アンダーの9位タイで終えた。今季の目標としたトップ10入りを初めて果たしたが、最終18番をダブルボギーとする後味の悪いフィニッシュに「うれしいような…。この上がり方は悔しいです」と複雑な表情を浮かべた。

終盤17番、145ydのパー3では7Iでピンそば30cmにつけて6アンダーに伸ばし、トップ10は安泰かと思われた矢先。「苦手なホールで、嫌な感じがあった」という18番の1打目を右ラフに入れると、210yd先のピンを3Wで狙った2打目は「(トップ10を)意識して体が浮いてしまった」とトップし、ボールがグリーン手前の崖下へ消えるトラブル。残り155yd地点にドロップした4打目をピン手前7mに乗せたが、ボギーパットは1.5mショート。これを何とか沈めた。

プロテスト合格は2014年。ツアーで優勝争いを演じた堀琴音柏原明日架ら同期の陰に隠れてきたが、今季は出場6試合すべてで予選を通過し、賞金ランク24位と上位争いの常連に。平均リカバリー率で全体5位(67.6471%)につける巧みなショートゲームが強みだ。

それでも最終日に崩れる弱さがあったが、この日は前半7番、9番とボギーをたたきながら、17番までに2バーディを奪い返す粘りで再浮上。「去年だったらあそこ(中盤)から落としていたけど、今年はあきらめずにプレーできている。成長を感じています」と胸を張った。(兵庫県三木市/塚田達也)

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