2年連続賞金女王イ・ボミ 韓国でのリアルな人気は?
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 初日(2日)◇琉球GC(沖縄県)◇6617yd(パー72)
2年連続賞金女王のイ・ボミ(韓国)は1バーディ、1ボギーの「72」でプレーし、イーブンパーの5位で発進した。いまやツアーを背負う存在となり、オフシーズンにはバラエティ番組に出演するなど、日本のお茶の間での人気も不動といえる。一方、米ツアーで活躍する強豪選手も多い母国での人気はどんなものなのだろうか?3年連続賞金女王のかかる今シーズンの開幕戦に韓国の3つのメディアが取材に来ているので、話を聞いた。
スポーツ系のインターネットメディア「マニアリポート」の記者は、メジャー4試合に加え、年間10試合程度を日本で取材するという。「昨年の開幕戦は来ていなかった。でも、ボミが2年連続で賞金女王になったので行くことにした」と説明。2011年から2年連続で韓国ツアーの賞金女王となったキム・ハヌルの人気も高く「1番がボミで、2番がハヌルだと思う」と話した。
「ブレークニュース」は昨年、日本ではメジャー4戦だけを取材した。担当記者は「今年は去年よりも多く来る予定」とし、半数程度の試合を取材する予定だという。美人プロとして評判のユン・チェヨンが今年から日本ツアーに参戦しており「ユンのこともあるので」と明かした。
イの日本ツアーの結果は、韓国のテレビニュースでも報道され、新聞にも掲載されるという。今年も、開幕前からイの動向を取材した記事が紙面を飾った。「ボミは海外で頑張る、国の代表のようになっている」。
だが、女子ゴルフではそもそも韓国勢が世界を席巻している。イより世界ランクの上の選手は7人(2月27日時点)いる。ある韓国人記者は、世界ランク3位で韓国勢トップのチョン・インジや、リオデジャネイロ五輪の金メダリスト朴仁妃のほうが人気は高いと指摘。「いまはボミが雑誌の表紙を飾ることはない。韓国勢は米国ツアー、日本ツアーそれぞれで活躍していて、ボミは”日本ツアーの代表”というくくりで紹介している」とした。(沖縄県南城市/林洋平)