国内女子ツアー

カイロ4枚で心もほぐして浮上 諸見里しのぶ「首の皮つながった」

2016/12/01 18:17
最終日にどんな戦いを見せるか ※写真は2016年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」

◇国内女子◇最終予選会(ファイナルQT) 3日目(1日)◇東急セブンハンドレッドクラブ 東コース(千葉県)◇6456yd(パー72)

ツアー通算9勝の諸見里しのぶが4バーディ、2ボギー「70」で回り、通算4オーバー45位で最終日を迎える。前日までの77位から浮上して、来季のほとんどの試合に出場できる40位以内(今季実績から)を狙える位置につけた。2016年シーズンを休養に充て、再起を誓う来季の切符。「首の皮がつながった感じ」と安堵した。

夜半からの雨が残り、気温が10度を切る中で、9時1分にインからスタート。12月としては特段低くもない気温だが、諸見里は「(後半の)3番まで死ぬかと思った」と苦笑いで振り返った。長期休養の原因にもなった『第四肋軟骨の炎症』は、冷え込むと「痛みが出ることが多い」と不安があったためだ。

だが、むしろ午前中に4バーディと気を吐いた。カイロを4枚張るなど入念に事前対策。プレー中は上半身を中心にストレッチ運動を心掛け、結果的に体だけでなく、挽回を期して追い込まれがちになりそうな心もほぐしながらのプレーとなったことが奏功した。

16番は15m、17番で7mを決めるなど、パットで3連続バーディに結びつけた。後半はバーディなしに終わり、「もう少し伸ばせたんですけど」と残念がったが、最終日に望みはつないだ。「なんとか、頑張りたいです」。2017年を大きく左右する最終日を前に、力強く、願うように言った。(千葉市緑区/林洋平)