2016年 大王製紙エリエールレディス

森田理香子が賞金女王5人目のシード落ち「26歳、終わりたくない」

2016/11/18 18:00
13年の賞金女王・森田理香子がシード落ち

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(18日)◇エリエールGC松山 (愛媛県)◇6474yd(パー72)

2013年の賞金女王の森田理香子が来季のシード権を逃した。前週まで賞金ランク68位と低迷。ランク50位までに与えられるシードには優勝が必須だったが、大会2日目を通算1アンダーの60位で終え、予選落ちを喫した。元女王が出場義務試合数を満たしてシードを逃すのは、5人目となった。

輝かしいキャリアに刻まれた屈辱のシード落ち。だが、森田は気丈に振舞った。「今年、気持ちが一番強く出た日でした」。5バーディ、2ボギーの「69」。厳しい位置にカップが切られたホールでも奇跡を信じて果敢に攻めた。「今までは安全に行こうとしていたけれど、きょうはバーディを獲りたい気持ちが強かった」

4勝をマークして賞金女王に輝いた後、キャリアは下降線をたどっている。14年には1勝したが、昨年は未勝利。今年は予選落ち18度と苦しみ、7年連続で確保してきたシード権を手放した。13年末からアプローチイップスに陥るなど、人知れず苦しんだ。

「良い時期もあれば、悪い時期もある。次は良い1年にできるよう、しっかり練習します」

今月29日に開幕する最終予選会(ファイナルQT)で来季の出場権を争う。“地に落ちた”元女王は、あっけらかんと言い切った。「賞金女王になってから、守りのゴルフをするようになってしまった。気づくのも遅かった。でも、まだ26歳なので、このまま終わりたくないです」。(愛媛県松山市/林洋平)

※元賞金女王がシードを逃した例(賞金女王になった年)
・1999年 吉川なよ子(1988年)
・2000年 高村博美(1990年)
・2005年 塩谷育代(1992年、95年)
・2009年 服部道子(1998年)
・2016年 森田理香子(2013年)

2016年 大王製紙エリエールレディス