青木瀬令奈の「恩返し」 3度目の正直で初勝利へ
2016/07/30 20:48
国内女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」2日目。首位に1打差5位から出た青木瀬令奈が6バーディ、2ボギーの「68」でプレーして、通算7アンダーは岡山絵里と並んでトップに並び、ツアー初優勝を懸けて最終日に臨む。
この日は立ち上がり2連続バーディの好スタート。後半10番で約40cmのパーパットを外し「流れが止まった」と足踏みしたが、17番(パー3)で5mの下りのスライスラインを読み切ってバーディ。さらに最終18番(パー5)では、残り122ydの第3打をPWでピンそば40cmにつけ、連続バーディで締めくくった。
会場の山梨県・鳴沢GCはジュニア時代に何度もプレーした経験がある。「アンジュレーションが複雑でスネークラインも多い」と芽が強く、起伏のあるグリーン攻略には過去の経験が活きる。調子の良いショットが噛み合い、ピンポジションに応じて精彩にチャンスを作った。
前年大会は7位で終え、リベンジしたい気持ちも強い。「昨年の『伊藤園レディス』(2位)、今年6月の『サントリーレディス』(2位)も勝てると思って臨んでいた」と、ここまで初優勝のチャンスを2度逃している。「あの時より調子が良いとは言えないけど、(今週は)気持ちでカバーしていけばチャンスはあるかなと思っている」。そう思わせてくれるのは、コースへの豊富な情報量に他ならない。
「お世話になったコースに恩返しがしたい」。プロ転向から6年目、再び訪れた初優勝のチャンス。見上げた先の雄大な富士山に、願掛けは済ませた?(山梨県鳴沢村/糸井順子)