9時間40分間の集中力 木戸愛が雪辱戦で暫定首位
2016/07/22 21:16
スタート前から冷たい風雨にさらされた「センチュリー21レディス」初日は、正午前から発生した濃霧により進行が大きく遅れ、42人がホールアウトできず午後6時30分に日没サスペンデッドに。全体的なスコアも伸び悩む中、木戸愛が17ホール消化時点で6バーディ、ノーボギーの6アンダーと伸ばし、暫定ながら単独首位で飛び出した。
「最後の最後まで集中力を保てて、本当に良いショット、アプローチ、パットでスコアにつなげられました」と雨に濡れた表情を華やかせた。4時間近い待機をクラブハウス内で過ごせた幸運もあったが、午前8時51分のスタートからサスペンデッドまでの過酷な約9時間40分間を「ずっとモチベーションを高くできた」という理由に挙げたのは、1打差で敗れた前週の惜敗だった。
前週「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」最終日は終盤まで首位に立ちながら、自滅による17番のボギーが響き、1打差で4年ぶりのタイトルを逃した。「今週で新しいチャレンジをしよう、という思いが強かった」と、気合いを込めて乗り込んだ今週。前半7番(パー5)では7m、後半12番(パー3)では12mをねじ込むなど、好調なパットも冴えて着々とバーディを重ねていった。
開幕前には「先週以上の気持ちで、1打1打に集中して頑張りたいという一心」と話していた木戸。2日目も霧の可能性がある天候状況だが、雪辱に燃える26歳の視界は良好のようだ。(静岡県伊豆の国市/塚田達也)