国内女子ツアー

イ・ボミ感涙「昨日まで夢みたいだったけど…」 LPGAアワードで3冠達成

2015/12/17 17:13
3冠達成のイ・ボミ(下段右から3番目)をはじめ、受賞者らによる記念撮影

国内女子ゴルフツアーの年間表彰・LPGAアワードが17日、都内ホテルにて開催され、イ・ボミ(韓国)がLPGAメルセデスベンツ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)、賞金ランキング1位、平均ストローク1位の3冠に輝いた。

それまで終始笑顔だったイが、突然ポロポロと涙をこぼしはじめたのは、壇上に呼ばれて各賞のトロフィーを授与されたとき。「それまでは緊張していたし、スピーチのこととかを考えていたけど、(小林浩美)会長からトロフィーをもらうときに今年1年間を全部思い出して、嬉しい気持ちがどんどん強くなった。きのうまでは夢みたいだったけど、きょうはそれを感じて涙が出てしまった」と、自身が成し遂げた今年の偉業を実感する瞬間となったようだ。

「2億円とか賞金女王は私の目標だったけど、みんながすごく応援してくれて、それがすごくありがたかった。清水(重憲)キャディやトレーナーさんをはじめ、一緒に頑張った」とイ。「私はこれ以上の年はないと思う」と万感の思いを口にした。

また、新人賞に輝いたのはフル参戦1年目で賞金シードを獲得した堀琴音。「一生に1度しかない賞だからすごく嬉しい。でも、シード権を獲れたことは良かったけど、10代で優勝するという目標は達成できなかったのは正直悔しい。嬉しさと悔しさは半々くらい」と、鮮やかな赤色のワンピース姿で初々しくコメントした。

敢闘賞はツアー最多となる175試合に連続出場中で、今年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でツアー通算4勝を飾った表純子が獲得。メディア賞の『ベストショット』部門は渡邉彩香、『ベストコメント』部門は成田美寿々がそれぞれ受賞した。

トロフィー授与で感極まり、涙をこぼしたイ・ボミ

<2016年 LPGAアワード 各賞の受賞者>
■LPGAメルセデスベンツ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー:イ・ボミ(769.5ポイント)
■賞金ランキング第1位:イ・ボミ(2億3049万7057円)
■平均ストローク第1位:イ・ボミ(70.1914)
■新人賞:堀琴音(2014年にプロテスト合格。今シーズンは33試合に出場し、トップ10入り3回など賞金ランキング33位で初シード獲得)
■敢闘賞:表純子(LPGA全試合連続出場記録を175試合に更新。さらにLPGAツアーで5年ぶりとなる40代優勝)
■ティーチャー・オブ・ザ・イヤー:栗西鈴香(福島県立富岡高校ゴルフ部専任コーチとして、震災からの避難先においても生徒たちのサポートを続け、2名の女子プロゴルファーを誕生させた)
■ゴルフビジネス賞:金賀直美(埼玉県にある高坂CCにおいて女性来場者を増やすための斬新なゴルフプランを企画立案し、大幅な来場者増に貢献。ティーチングプロの新しいあり方を示した)
■メディア賞『ベストショット』部門:渡邉彩香/NEC軽井沢72 2R16番 アルバトロス(同日にイーグルも達成。史上2人目の同一ラウンドでのアルバトロスとイーグル達成)
■メディア賞『ベストコメント』部門:成田美寿々/「アウェーこそ、私のホームだと思う」(スタジオアリス女子オープン優勝会見コメント)
■特別賞:チームLPGA(初開催となった4大ツアー対抗戦において優勝)
■LPGA特別功労賞:諸岡誠彬さん(2015年3月死去、1998年よりLPGA広報アドバイザーとして尽力)

渡邉彩香は自分のスタイルを熟知?洗練されたジャンプスーツで登場
まるでランウェイ!ドレス姿で表彰台に上がるイ・ボミ
韓国のチマチョゴリをアレンジしたドレスだとか。
「ことしベンツをいっぱいもらったけど、これがいちばん欲しかった」とイ・ボミ
トロフィーを授与されると、思わず涙が止まらなくなったイ・ボミ
「お腹すいたぁー」会が終了し、ホッと一息!
上田「ボミ、いい時計してるじゃーん」、渡邉「どれどれ?」
大山「えっ!●万円ですって!?」
普段はボーイッシュな成田美寿々もこの日はスカートでドレスアップ
自身の初優勝も、桜が舞う春でした
スワロフスキーが輝くキーをプレゼントされてニッコリのイ・ボミ