伏兵・大西葵が1打差2位 ビッグネームと同組も「途中から楽しく」
2015/10/24 19:52
今シーズン31試合に出場して、予選通過はわずかに4回。獲得賞金138万円で賞金ランキング115位につける大西葵が、優勝賞金2520万円にまた一歩近づいた。国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」3日目、首位タイから出ると3バーディ、1ボギーの「70」で回って通算8アンダーとし、首位と1打差の2位に踏みとどまった。
森田理香子とテレサ・ルー(台湾)。“大物”2人と同組でのラウンドは「朝からドキドキして、最初の3ホールくらいは、パッティングも思ったところに打てなかった」と苦笑い。「理香子さんはジュニアの頃から活躍していたし、雲の上みたいな存在だった。その頃から考えたら、一緒の組でプレーできるなんてびっくりです」。
それでも、すぐに雰囲気にも慣れてきた。たとえ、2人にティショットで20yd以上離されても「最初から分かっていたし、気にしないという気持ちだった」とマイペースを貫いた。すると「途中から楽しさに変わってきました」。最終18番では1m強のバーディパットを沈め、「72」で回った2人を凌駕。ギャラリーの歓声が嬉しかった。
キャディは今年から、プロゴルファー市原建彦の弟・市原大輔氏が務めている。大輔氏は「外しちゃいけないところにはいってないし、QTに向けて練習してきたアプローチも良かった」と、この日のプレーを振り返った。
大西は最終日、首位の李知姫、同じ1打差のイ・ボミとともに最終組でプレーする。「この位置にいて、考えないと言ったら嘘になる」と、目の前にちらつく初優勝は気になる。「2回目のプロテストがこれまでの人生で一番緊張したけど、明日はそれを更新するかもしれない」と、初々しく笑った。(兵庫県三木市/今岡涼太)