シード危機の工藤遥加、金田久美子は29位発進
国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」は、来季のシード権を争う選手たちにとっての最終戦。泣いても笑っても、今週の結果次第でシード権を手にするか、次週以降のQTに回るかが決定する。
条件は、賞金ランキング上位50位以内。出場義務試合数に達していない中国のフォン・シャンシャン(同46位)を除く同51位までの選手がシード権を獲得することになる。なお、永久シード権保持者の不動裕理(同51位)が圏内で終えた場合は、さらに繰り下がって同52位までが獲得ラインとなる。
ライン上にいる同52位の山城奈々を基準にすると、同53位のイ・ジウ(韓国)とはわずか78,373円差。59位の金田久美子とは3,080,015円差で、金田が圏内に入るには最低でも単独7位(350万円)に入る必要がある。
また、条件から優勝を除いた場合、同75位の小楠梨紗までに逆転シードの可能性が残されている(小楠の最低条件は単独2位)。
同55位から初シードを狙う工藤遥加は、初日2バーディ、1ボギーの1アンダー29位タイ。大会前日には「今年はトップ10に1回しか入っていないので、この大事な試合でトップ10入りを果たすのは難しいと思っています。でも、お世話になっている方々のためにも頑張りたい」と話していたが、「フェアウェイキープが大事だと分かっていたのに、スタートの10番でラフからグリーンをオーバーしてボギーにしてしまった」と悔しがる。29位からの巻き返しを誓い、残り3日間で上位進出を狙う。
同59位の金田久美子も、工藤と同じく29位で初日を終えた。「自分の場合はベスト5とかに入らなければいけないので、流れからすると厳しい状況だと思います。最悪、QTがあるので、それに向けていいゴルフをしたいと思います」。
今大会のカットラインは、明日の2日目を終えた上位50位タイまで。圏外にいる選手たちにとっては、予選落ちがそのままシード争いからの脱落を意味するサバイバル戦となる。(香川県三豊市/本橋英治)