17歳の永井花奈が5位発進 アマ30人で唯一のアンダーパー
2014/10/02 18:29
予選会を勝ち上がって出場権を得た高校2年生の永井花奈が、国内女子メジャー「日本女子オープンゴルフ選手権競技」初日に堂々のスタートを見せた。3バーディ、ノーボギー「69」にまとめ、首位と2打差の5位タイ。今季レギュラーツアーで2回のトップ10に入った17歳アマが、上位で飛び出した。
強い傾斜と速いグリーンに手こずる選手が多い中、この日わずか3人というノーボギーラウンド。「100点満点に近いゴルフ」と自画自賛のプレーを支えたのは、今週から実戦投入したパターだ。1年近く使用していたピンタイプをネオマレット型に替え、不調が続いていたパットの不安を払拭。「ショートパットでゆっくりストロークできるようになったし、苦手だったスライスも自信を持って打てるようになった」と、会心のラウンドにつなげた。
「プロになってすぐ戦えるように」と2年後のプロテストを見据えて、今年3月から「まったくしていなかった」というフィジカルトレーニングを導入した。疲れやすいウィークポイントを改善すべく、今は週3回ほどジムに通い、全体的な体力の底上げを図っている。持久力がアップしたことでラウンド後の練習時間も増え、「距離も少し飛ぶようになった」とパワーアップを実感。「今年の春にもらったウエアの背中が張ってきた感じがある」とはにかんだ。
初めて出場した2012年大会は、わずか1ストローク足りず予選落ちに終わった。「一昨年は悔しかったので、今年は予選を通りたかった」という気概を、30人が出場するアマチュア勢でただ1人のアンダーパー発進につなげた。ローアマ争いでも優位に立ち、「チャンスはあると思うので頑張りたい」。絶好のスタートが、さらなる欲を芽生えさせた。(滋賀県栗東市/塚田達也)