2014年 日本女子オープンゴルフ選手権競技

米ツアー不振の帰国組 宮里と有村は上々のスタート

2014/10/02 20:13
ショートゲームが冴え渡った宮里美香。連覇へ向けて好スタートを見せた

国内女子メジャー「日本女子オープンゴルフ選手権競技」が2日(木)に開幕し、ディフェンディングチャンピオンの宮里美香は3アンダーの5位と大会連覇へ好スタート。宮里と同じく米国ツアーを主戦場にする有村智恵も、1アンダー18位と上位発進を切った。

今季米ツアーではともに結果を残せず、先週時点の賞金ランキングは宮里が90位、有村は106位と低迷。11月下旬のシーズン最終戦を前に出場可能な試合がなくなり、事実上のシーズン終了を認める2人が日本のメジャーで存在感を見せた。

「パットの読みが良かったし、ショートゲームに救われた」と、粘りのプレーで上位にとどまった宮里。「外して良いところをキャディと話し合いながらパーセーブできた」と、中でもポイントに挙げるのは2アンダーで迎えた前半7番だ。ティショット、2打目とラフを渡り歩き、46ydの3打目からつけた手前3メートルを入れてパーを死守。9番では10m以上のスライスラインを読み切ってバーディを奪うなど、攻守が見事に噛み合った。

1アンダー発進にも「もっと伸ばせた」。復調の手応えを2日目以降の浮上につなげたい有村智恵

一方の有村は「今日は良い感じがつかめたし、グリーンにも乗っていた。もう少し伸ばせた感触があった」とアンダーパーのラウンドに手応え。前半4番では3パットのダブルボギー、最終18番はティショットで右バンカーに入れたボールがアゴ近くに止まる不運もありボギーフィニッシュとしたが、「すごく悔やまれるボギーはあまりなかった」とポジティブに総括。

5個を重ねたバーディ量産も有村の気持ちを後押しし、「これからも、こういうプレーをしていければいいと思う」と、2日目以降の自身のプレーに期待をこめた。(滋賀県栗東市/塚田達也)

2014年 日本女子オープンゴルフ選手権競技