後半は「パーなし」!渡邉彩香は出入り激しく1歩及ばず
大会2日目に6アンダーをマークして通算7アンダー首位タイで迎えた「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の最終日。今季2勝目を狙った渡邉彩香は、5バーディ、5ボギーとスコアを伸ばせず、優勝スコアに1打及ばず2位となった。
スタートの1番で2オンできず、3打目のアプローチを寄せきれずにボギーをたたき、出鼻をくじかれた。続く2番パー5は飛距離の出る渡邉にはスコアを伸ばしたいホール。ところが、残り60ヤードの3打目がピンを10mオーバーしてバーディならず。8番パー5でも残り70ヤードから今度はグリーンをオーバーし、なんとかパーセーブした。
「アプローチの距離感が全然ダメでした。パー5で獲らなきゃっていう思いが強すぎて力が入りすぎてしまいました」と肩を落とす。
後半に入ってもショートゲームでのミスが続き、3連続を含む4つのボギー。一方で、4、5mのバーディパットを決めて17番までに4つのバーディを奪っていた。
迎えた最終18番パー5。前日と同様イーグルを奪えば、プレーオフに持ち込める。
ティショットでフェアウェイを捕らえたが、2打目はグリーンをオーバーしてバンカーへ。起死回生を狙ったバンカーショットは無情にもカップを5mオーバーして優勝の目はなくなったが、返しのバーディパットをねじ込んだ。
後半はパーが一つもない出入りの激しいゴルフとなったが、なんとか単独2位に食い込んだ。
ホールアウト後の一声は「疲れました」。慌ただしいゴルフに体力も限界に達した渡邉。「優勝争いをしている中で今日みたいなゴルフは、正直悔しいです」。汗とも涙ともつかぬ水滴で目元を潤ませながら、うつむいた。
3日間の内容については「すごく良い感じになってきている。シーズンの後半は好きなコースが多いので、必ず1勝したいです」と力強く語った。上向きの状態で、次週のメジャー3戦目「日本女子オープン」を迎える。(宮城県利府町/本橋英治)