2014年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン

出場権危機の有村智恵 「ダメでもアメリカで」と来季構想

2014/09/23 17:25
明るい表情で“第2の故郷”宮城に帰ってきた有村智恵

米国女子ツアーを主戦場とする有村智恵が、26日(金)開幕の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」出場のために帰国。23日(火)には会場の利府GCに姿を見せ、米ツアーでシード権獲得が絶望的になった来季について「Qスクールがダメでも、たぶんアメリカでやると思う」と身の振り方を語った。

東北高出身で宮城県を“第2の故郷”とする有村は、「帰ってくると落ち着きます」とくつろいだ表情で会場入り。今大会がプロデビュー戦となる高校の後輩・佐藤絵美とともに9ホールをプレーし、コース状況をチェックした。今季米ツアーでは、15試合に出場して、5月の「キングスミル選手権」18位が最高成績、予選落ちは7回と苦しい1年となったが、「今まで日本に帰国したなかでは、一番良い状態で帰ってこれているなとは思っています」と、2009年大会を制した好相性コースでの手応えを語った。

終盤を迎えた米ツアーは、今週から出場選手数が絞られるアジアシリーズに入っており、賞金ランキング106位の有村は出場可能試合がほぼない情勢。同ツアーの来季シード獲得圏は上位80位までで、年末に行われる来季出場権をかけたQスクール(予選会)に回る可能性が高い。有村は現在判明しているスケジュールとして「日本ツアーに2、3試合出場する予定をしていますけど、その後はまだ決まっていない」と話した。

その上で、「Qスクールは受けます。ファイナルからになります。資格を得られたら、来年もアメリカを主戦場にしていく予定です。Qスクールがダメでも向こうで何試合かは出られると思いますので、たぶんアメリカでやると思います」と、頭に描いている来季プランを明かした。

今季の結果はほぼ決定的ながらも、来季を語るにはまだ早い微妙な時期。「特に宮城の方はギャラリーが多い」と話す声援の中でのプレーを楽しみに挙げ、「笑顔を前面に出しながらゴルフができたらなと思っています」と意気込みを語った。

2014年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン