2014年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯

病床の父に朗報を イ・ボミ、37年ぶりの快挙なるか

2014/09/10 18:24
賞金ランクトップで迎えるメジャー第2戦。37年ぶりの大会連覇への期待が高まるイ・ボミ

今年で47回目の開催を迎える国内女子メジャー今季第2戦「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」は、兵庫県の美奈木GCで11日(木)に開幕を迎える。ディフェンディングチャンピオンは、今季3勝を挙げるなど賞金ランキングトップを走るイ・ボミ(韓国)。1976年、77年に樋口久子が達成して以来となる、大会2連覇をかけた一戦に臨む。

前週の休みを挟んで直近6試合でトップ5を外しておらず、夏場に入ってから再びの加速。この日のプロアマラウンド後も「ショットが良い。アイアンショットが良いですね」と話す表情にも、自然と笑顔が混じる。全体的にラフが深く、フェアウェイキープとパーオンが鍵とされる今週のコースセッティング。今季パーオン率2位(72.7197)という数字も、ツアー屈指のショットメーカーへの期待を後押ししている。

「去年、トロフィに私の名前が入って嬉しかった。その下に、もう1つ(自分の名前が)入れられるように頑張りたい」。

当初から欠場を決めていた先週は韓国に戻り、病院で闘病中という父を久しぶりに見舞った。「お父さんは元気じゃないけれど、“心配しないで、女王目指して頑張って”と言われた」と言葉を詰まらせ、みるみるうちに大きな瞳を涙で潤ませた。

今週は、約1,434万円差の2位で追うアン・ソンジュ(韓国)が右手首痛のため欠場。女王レースにおいて、ライバルとの差をさらに開くチャンスでもある。病床の父から改めて受けた鼓舞を胸に、37年ぶりの快挙へと挑む。(兵庫県三木市/塚田達也)

2014年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯