2014年 CAT Ladies

3年ぶりの優勝を目指す上田桃子「勝てると思いながらプレーしたい」

2014/08/23 18:52
3年ぶりの優勝を目指して、首位と3打差で最終日を迎える上田桃子

神奈川県にある大箱根CCで行われた「CAT Ladies」2日目は、3バーディ1ボギーの「71」(パー73)。通算5アンダーとした上田桃子が、首位と3打差の2位に浮上した。

「1番、2番は笑いが出るくらい風と雨が強かったけど、嫌だと思わずプレーしたいという心の余裕があった」と振り返った。2番ではボギーを叩いたものの、それ以降はスコアを落とさず、4番では1メートル強、11番では50センチ、15番(パー5)では1.5メートルと、ショットをピンに絡めて確実にバーディを重ねていった。

07年に賞金女王に輝いた上田だが、08年以降は米ツアーと日本ツアーを掛け持ちして戦い続け、12年には日本ツアーのシードを失い、昨年は米ツアーのシードにも届かないという苦境を味わった。だが、昨年は9試合に出場した国内ツアーのレギュラーシーズン最終戦「エリエールレディス」で3位タイに入って、滑り込みで今年の出場権を獲得した。

日本、アメリカ、結果、過程…。様々なことを考えながら戦ってきた上田だが、今は「いかに自分のイメージを持ってプレーできるか」ということに集中している。今週迎えたのは3年ぶりの優勝のチャンス。上田は自分の気持ちを確かめるように言葉を並べた。

「優勝を狙う気持ちは変わらないけど、明日は“自分はこれをやっていれば大丈夫”という気持ちでやりたい。勝ちにいくというよりも、勝てると思いながらプレーしたい」。

いかにシンプルにゴルフができるか。3打差で追いかけるのは昨季賞金女王の森田理香子。だが、上田にとっての敵は目の前ではなく、自分の内側にいるといえそうだ。(神奈川県箱根町/今岡涼太)

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