連覇を狙う成田美寿々がパッティングで開眼!
国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、今季4勝目と自身初の大会連覇に挑む成田美寿々が、大会前日のプロアマ戦に出場し最終調整を行った。
「先週まではショットが良くて、パッティングが悪くて。今週はショットがヤバイと思っているので、ごまかしごまかしやっている感じです」。7月の「サマンサタバサレディース」で今季3勝目を果たした後に2試合連続で最終日にスコアを崩したことで、成田の言葉のトーンは低い。
そんな成田だが、ラウンド後のパッティンググリーンでミドルパットの練習を繰り返す中であることに気がついた。「ボールの位置を変えたら回転が全然違う」。調子の良かった時よりも、少しだけ右寄りになっていたことに気づき「ボールが滑らなくなった。ちょっと掴んじゃったかもしれない」と、にんまりと笑みを浮かべた。
無意識にボール位置が右に寄ったことでパターのロフト角が立ち気味にインパクトを迎えていたため、時としてインパクト直後にボールが跳ねてしまったり、薄い当たりになって前に進む回転が弱まっていたりしていたことに気がついた。
軽井沢72ゴルフの北コースは「グリーンの転がりが良いので、思い通りにストロークすれば素直に転がってくれる。逆にしっかりストロークしなければ絶対にカップに入ってくれない」と、パッティングではごまかしが利かないことを、昨年優勝したことで実感している。
成田にとって今季の目標は賞金女王獲得。「父はあと1回勝てば追いつくと言うけど、そんなに簡単じゃない。ジリジリと追いついていって、逆転可能な差で最終戦を迎えられたらいい」。試合展開でも逃げるより追いかける方が好きだという成田は、女王争いも最後に逆転することを目論んでいる。
爆発力を備えた成田にとってはおあつらえ向きに、今週は得意のバーディ合戦が予想される。ツアー6勝目にして初めての大会連覇を果たし、ランキングで首位に立つアン・ソンジュ(韓国)との1,736万円差を少しでも詰めておきたいところだ。(長野県北佐久郡/本橋英治)