アン・ソンジュ 全英行きを躊躇する「合わない」ものとは・・・?
2014/05/25 19:15
愛知県の中京ゴルフ倶楽部 石野コースで開催された国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」を制したのは、最終日を単独首位からスタートしたアン・ソンジュ(韓国)。2位に3打差をつける通算8アンダーで逃げ切り、ツアー史上最速となる108試合目での生涯獲得賞金5億円突破を決めた。
アンは賞金ランクで4位から2位に浮上し、今週終了時点の同ランク上位5名に付与される「全英リコー女子オープン」(7月10日~、英国・ロイヤルバークデール)出場権を獲得した。しかし、「まだ悩んでいるんです」と浮かない表情。当週は国内ツアーもオープンウィーク、痛めていた左手首への負担を減らすためのスイング改造も順調に進んでいるが・・・アンの煮え切らない言葉は、意外な理由にあった。「正直、自分には食べ物が合わないんです」。
2010年に初めて全英に参戦し、散々な目に合った。「韓国料理屋がなくて、タイやベトナム料理しかなかった。クラブハウスの食事も、ソーセージや目玉焼きの油がすごかったし、パンもそんなに好きじゃない甘いものしかない。食べ物がすごく合わなかった」。その10年大会は、今年と同じロイヤルバークデール。アンの脳裏には、当時の苦い記憶がまざまざと浮かんだことだろう。
「体の調子も大きいことだけど、食べ物も大きいんです」。どこか微笑ましい悩みの理由ではあるが、アンにとっては最優先ともいえる忌々しき問題のようだ。(愛知県豊田市/塚田達也)