2014年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン

テーマは“クールダウン” 18歳アマ堀琴音が3週間前のリベンジへ

2014/05/24 17:13
18歳アマチュアの堀琴音に再び優勝のチャンス。この笑顔が続けば快挙も見えてくるはず

今季の国内女子ツアーに吹き荒れている“アマチュア旋風”が止まらない。「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の2日目、10位から出たアマチュアの堀琴音が5バーディ、2ボギーの「69」で回り、首位に1打差に迫る通算5アンダーの2位タイに浮上。3週間前の「サイバーエージェント レディス」最終日を首位タイで迎えながら4位に沈んだリベンジのチャンスを、早くも掴んだ。

前半2番、3番といずれも3パットを叩き、連続ボギーとつまずいた。しかし、6番からの2連続バーディで早々に取り返すと、「セカンドがあまり得意じゃない」という10番では、残り161ヤードを6番アイアンでカット目に打ち、ピン奥3メートルにつけてチャンスメイク。「思い通りに打てた」という会心の1打をバーディに繋げた。

初日は10番でボギーを叩いていたことも含め、「後半にボギーを打たなかったことにすごく満足しています」とラウンドを総括。16番(パー5)ではピン奥3メートル、最終18番ではピン左6メートルをねじ込むなど尻上がりの調子で、「サイバーエージェント-」に続く再びの最終組に飛び込んだ。

3週間前の敗戦は、堀の中ですでに良き教訓として消化されている。「今思えばバタついていたし、落ち着きもなかった。1番はルーティンが速くなること。流れは悪かったけど、悪かった時こそ落ち着いてやらなければいけない」。その経験は、この日のラウンドにも生きた。連続ボギーを叩いた時には、深呼吸や、意識して飲み物を口にすることでクールダウン。「間を取るようにする」ことで気持ちをフラットに保ち、その後の5バーディへと繋げた。

「スコアを意識せず、明日も落ち着いて、1打1打を大切に回れればいいと思います」。惜敗を経た18歳の頭の中には、確固たる最終日のプランが練り上がっている。(愛知県豊田市/塚田達也)

2014年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン