大勢のカメラマンにドキドキ 15歳アマは首位発進のチャンスも・・・
今季女子ツアーでアマチュアの台頭が目覚ましい中、23日(金)に初日を迎えた「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」には5名のアマチュア選手が出場。その1人、予選会を3位で突破し初めてのプロツアー出場権を手にした15歳の吉音羽(よし・おとは/岐阜聖徳学園高校1年)が、再びの旋風を巻き起こす一歩手前まで迫った。
後半8番までに3アンダーまで伸ばし、首位に1打差に迫り最終9番(パー5)へ。バーディならば首位タイに並ぶところだったが、最終ホールに刻まれたスコアは『7』。無念のダブルボギーで、結果的に1アンダーの20位タイへと後退した。
「(それまでは)平常心だったけど、カメラマンさんがすごく来て、ビックリしちゃって」。ただでさえ高い関心が寄せられているアマチュアの健闘、史上最年少優勝を果たした勝みなみと同世代の高校1年生とあれば、注目が集中するのも当然の流れ。8番グリーンあたりからカメラマンが集まりだし、9番のセカンド地点では10機を超えるカメラレンズが吉に向けられたという。
プロツアーに出るのが初めてなら、大勢のカメラマンに囲まれるのも、もちろん初めて。レイアップの2打目は左に曲がってバンカーに捕まり、ピンまで残り約100ヤードを残す。「これでミスショットをしたら恥ずかしいと思って、(グリーン手前にある)池に入らないように強く打ったら奥に行ってしまった」と、3打目はグリーンを超えて奥のバンカーへ。4打目は2メートルに寄せたが、ファーストパットを1メートルオーバーさせると、返しも外して4オン3パット。「最後はパーで終わりたかった」と肩を落とした。
前週の「ほけんの窓口レディース」の柏原明日架に続く12例目(1988年ツアー制度施行後)、今季3例目のアマチュア首位発進こそ逃したが、この日27パットに抑えるなど、ダボを除いてはほぼ完璧なプレー内容。首位に2打差の2アンダー10位には、3週前の「サイバーエージェント レディス」最終日を首位タイで迎えたアマチュアの堀琴音も控えている。残り2日間、さらなるサプライズが起きても不思議ではない空気が、今週もツアー会場を包んでいる。(愛知県豊田市/塚田達也)