「練習はウソをつかない」森田理香子、初の連覇へ首位発進
愛知県にある中京ゴルフ倶楽部 石野コースで23日(金)、国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」が開幕。前年優勝者の森田理香子が5バーディ、1ボギーの「68」で回り、自身初の大会連覇に向けて4アンダー首位タイで飛び出す絶好のスタートを切った。
「たぶん、気持ちだと思う。このコースは好き。パー5でチャンスが多いし、距離が出る選手が上にいける」。一昨年の2位、そして昨年の優勝に続き、コースとの関係は今年も良好のようだ。
2つ伸ばした後の6番(パー5)では、2打目をグリーン手前のラフまで運び、約20ヤードのアプローチをピンに絡めて3つ目。7番で唯一のボギーを叩いたが、流れを呼び戻したのもまたパー5だった。13番では、グリーンエッジまで残り231ヤードから3番ウッドで2オンに成功。約15メートルから2パットで収めると、17番では2メートルのチャンスを決めて首位に並び、2日目の最終組の座を射止めた。
今季3戦目「Tポイントレディス」で早々にシーズン1勝目を飾ったが、それ以降は2度の予選落ちを重ねるなど、やや低調気味。その中でも、運気だけは逃さないよう、心に留めてきたことがある。「練習はウソをつかない。練習をすれば、悪い方向にいくことはないと思っている」。時には、気分が乗らないことも、修正点が分からずに嫌気が差すとこともあったという。そんな雑念を振り払うように、とにかくクラブだけは振り続けてきた。
その一方で、師事する岡本綾子から課されている今季の目標“賞金ランキング5位”という設定は、森田から結果を求める過度なプレッシャーと、焦りを取り除く効果を生んでいる。2度の予選落ちについてもそうだ。「2週連続ではしていないし、日曜日に休めると思って前向きに考えていた」と淀みなく消化。「今週も、成績うんぬんより、今できることをしっかりやっていきたい。これから良くなっていくきっかけになればいい」。もちろん大会連覇もターゲットに定めつつ、森田の目はさらなる先を見据えている。(愛知県豊田市/塚田達也)