定位置確保!?あの時も2位のイ・ボミが1打差に浮上
今季未勝利ながら獲得賞金3,462万円で賞金ランキング2位につけるイ・ボミが「ほけんの窓口レディース」の2日目にスコアを7つ伸ばして、通算6アンダーの2位タイに浮上した。
スタートから5連続バーディを奪った上田桃子が同組で、その勢いに押され気味に見えたイ・ボミ。だが、前半は2番、3番と連続バーディを奪うと9番でチップインを決め、後半も4バーディ。危なげないプレーで、ボギーは1つもなく、結果的に上田を1打上回る「65」でホールアウトした。
「今日はショットが良くて、ラフに行ったかなと思うショットもフェアウェイに出ていました。パットも結構入ってくれたので嬉しいです。先週、先々週とあんまり調子がよくなかったのですが、今週はいいですね」。
4月の「KKT杯バンテリンレディス」以来の優勝争いに自然と言葉が弾む。その「KKT杯バンテリン」でイは、優勝した15歳のアマチュア勝みなみに次ぐ2位となり、繰り下がった優勝賞金1800万円をつかんだ。今大会も、18歳アマチュアの柏原明日架の背中を1打差で追って最終日を迎える展開。仮に柏原が優勝を果たすと、単独2位でも、再び2160万円の優勝賞金が飛び込んでくる。
「アマチュア選手だけを特別意識しないようにしています。それを考えてしまうと自分のプレーに集中できなくなってしまうので。今日までが練習と思って、明日は集中してやりたい」。賞金女王を狙っている今季、仮に優勝賞金を手にできたとしても、2度に渡ってアマチュア選手に敗れるわけにはいかない。
「KKT杯バンテリン」では、最終組でラウンドしたイの1つ前の組でラウンドしていた勝に不覚を取った。しかし今回は、柏原と同じ最終組。プロの意地、技術と経験の違いを見せつけ、賞金だけでなく名誉もつかみにいく。(福岡県福岡市/本橋英治)