15歳アマの勝みなみ “女王ソング”で1差V争いへ
国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」の2日目を6アンダー首位タイで出た15歳のアマチュア勝みなみは、5バーディ、4ボギーの「71」で回り、首位と1打差の通算7アンダー2位タイにつけた。
ノーボギーだった初日とは異なり、この日は2番でティショットを右に曲げ、2打目がグリーン右サイドのラフにこぼれると、3打目のアプローチに失敗。今大会初めてのボギーをたたく滑り出しとなった。「58度のウェッジを持って3打目地点にいったら、意外に距離があってピッチングウェッジ替えたかったけど、キャディさんが遠かったので、そのまま打って・・・思った通り失敗しました(笑)」。
しかし、ボギーをたたいても落ち込むことはなかった。「いつも頭の中には何かの曲が流れているんです。今日は映画『アナと雪の女王』の曲(編注:『Let It Go』)がメインでした。先日のニュージーランド遠征で飛行機の中で見たのですが、キャディさんがまだ見ていないっていうので、絶対に見てくださいって話をしたら、それから頭から離れなくて」。2番のボギー後は英語の曲名にもなっているサビ部分「ありのままでいいの」を、メロディーに乗せて自分に言い聞かせるよう口ずさんだ。
そして4番パー5で1メートルのバーディパットを決めると、5番はピンの左奥から15メートルの下りスライスラインを入れ、さらに6番も9メートルを沈めて3連続バーディ。「あんなに長いのが2つも入るなんて、びっくりです」と、5番では入らなければグリーンをこぼれるような強い当たりがカップインし、ガッツポーズを見せた。
初体験となった最終組でのプレーに「思ったほど緊張はしませんでした」という勝は、最終日は残念ながら最終組には入れず、1つ前の組でラウンドすることになった。「優勝とか考えていないので、明日もリラックスしてプレーできると思います」
ここまではプロと遜色のないプレーを見せている高校1年生は、最終日も歌いながら18ホールを楽しむ。(熊本県菊陽町/本橋英治)