2014年 アクサレディス in MIYAZAKI

堀奈津佳 ほろ苦い初優勝から1年…「今年は今年」

2014/03/27 18:48
先週から徐々にショットの調子を取り戻し始めた堀奈津佳が大会連覇に挑む

国内女子ツアー第4戦「アクサレディスin宮崎」が28日(金)、宮崎県のUMK CCで開幕する。昨年大会でツアー初勝利を飾った堀奈津佳は、前日のプロアマ大会に出場して連覇のかかるコースの感触を最終確認。今季はシーズン序盤のダッシュに苦しんでいるが、“生涯忘れられない場所”となったコースに「相性も良く、イメージもいい」と好感触を強調した。

天候不良の中で行われた昨年大会は、LPGAが初日、2日目に特別競技規則を次のように設定し、競技運営された。「スルーザグリーンにある球は罰なしに拾い上げて拭くことが出来る。球を拾い上げる前に、プレーヤーはその位置をマークしなければならない(マークしなかった場合は1打の罰)」――。

しかし、堀はこのルールを“プリファードライ”と解釈し、大会初日に数度ボールを6インチの範囲で動かしてプレーしていており、その事実が2日目のプレー終了後に判明した。LPGAは「処置に誤解を招く文章」で選手にルール告知していたことなど非を認め、堀の誤所からのプレーを無罰と裁定。結果として堀が2位に3打差をつけて初優勝を果たした。

そんなほろ苦い初優勝の騒動から1年が経過。昨年6月の「アース・モンダミンカップ」を72ホールのツアー最少ストローク記録となる通算21アンダーで制して、しっかり2勝目も挙げて経験値をさらに上げてきた堀は、「昨年は昨年、今年は今年。できることを頑張るだけです」と、わずかに残ったわだかまりも一掃とばかりに、意気込みを語った。「もし今年、昨年と同じ状況になったらどうするか?」という少し意地悪な質問にも「今の状況では正直分からない。この1年でたくさんのことを学んできたし、できることを頑張るだけですから」と胸を張って答えた。

何にも惑わされない、ただひたすら1打に集中して勝利へと邁進を続ける。この姿勢こそが堀の1年の成長と言えそうだ。(宮崎県宮崎市/糸井順子)

2014年 アクサレディス in MIYAZAKI