一ノ瀬優希 女子ツアー史上2人目の快挙に挑む

佐賀県の若木GCで21日（金）、国内女子ツアー「Tポイントレディスゴルフトーナメント」が開幕する。昨年大会を制したのは、先週の「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」で通算2勝目を挙げた一ノ瀬優希。コースは昨年の鹿児島高牧CC（鹿児島県）から場所を移したが、連覇へ最高の流れを築き、ツアー初優勝を掴んだ思い出の大会に帰ってきた。

2週連続優勝と同一大会連覇の同時達成は、女子ツアーでは2013年8月に「CAT Ladies」を制し、翌週の「ニトリレディス」で2連覇を遂げたアン・ソンジュ（韓国）以来2人目。「2人目になれれば光栄なこと。初めてのコースなのでどれくらいスコアが出るか分からないけれど、チャレンジャーの気持ちで頑張りたい」と、過去に1例しかない快挙の再現を狙う。

開幕前日の練習日は、午前11時からアウト9ホールをラウンド。「グリーンがすごく大きいので、コースチェックに時間がかかった」と、初挑戦となる未知のコースを入念に確認した。グリーンは面積が広い上にアンジュレーションも強く、「段があるグリーンも多いので、同じ面に乗せられるかでスコアにつながると思う」とポイントを掲げた。

先週は優勝を収めながらも、「調子はすごく悪かった」と振り返る一ノ瀬。今週に入っても「ちょっとは芯に当たるようになってきたので、先週に比べたら良くなったと思う」と歯切れは悪い。それでも「守ることはない。攻めることだけを考えたい」と、攻めの姿勢を貫いて流れを呼び込む構えだ。明日の初日、ホステスプロの木戸愛、前年賞金女王の森田理香子という注目組でスタートを切る。（佐賀県武雄市／塚田達也）