森田理香子、運命の最終日へ「全部を出し切る」
2013/11/30 18:14
賞金ランキング2位の横峯さくらに約281万円差のリードをつけて今週の最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を迎えた森田理香子は、3日目を3バーディ、3ボギーで回り通算3オーバーの11位タイ。明日の最終日を前に苦戦が続く横峯(15位タイ)よりも上位につけ、初の女王戴冠への可能性を広げた。
最終18番のボギーで今週初のアンダーパーフィニッシュは逃したが、「3日間の中で一番いいゴルフが出来た。調子も上がってきたと思う」と納得のプレー内容。この2日間は苦しみ続けたパットも29打に抑え、「最終日もいいゴルフが出来ると思う」と表情も和やか。横峯との最終決着を前に、場違いとも思えるほどリラックスした印象だ。
緊張しやすいタイプを自認しながらも、そのウィークポイントがゴルフに関しては“優勝争い”に限定されているという。「今週は成績も悪いし、今日もぜんぜん緊張しなかった。明日もリラックスして回れると思う」と、優勝争いから外れたポジションが幸いにもフラットな精神状態へと導いている。
下位にいる横峯が単独8位を下回った時点で森田の賞金女王が決定するが、「プレーヤーとして上を見ないとダメ。自分ももっと上に行きたいし、トップの背中が見えるくらいまでは行きたい」と、ライバルの位置だけに意識を置くつもりは毛頭ない。無論、順位を1つでも上げた分だけ自身の優位も増していく。
「自分のゴルフが出来ないと悔いが残る。もう、明日に全部を出し切りたい」と、明日に迫った運命の1日を見据えた。(宮崎県宮崎市/塚田達也)