2013年 大王製紙エリエールレディスオープン

「立場は違うけど…」賞金55位・上田桃子が最終組対決へ闘志

2013/11/23 18:45
首位の森田理香子に2打差。明日は“最終組決戦”に挑む上田桃子

愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山で開催中の「大王製紙エリエールレディスオープン」3日目。賞金ランキング55位から逆転シード入りを目指す上田桃子(単独6位以上が最低条件)が、5バーディ2ボギーの「68」で回り、首位に2打差の通算10アンダー、2位で最終日を迎える。

来季シード(永久シード者を除く同上位50名)獲得へのラストチャンスとなる背水の一戦。肋軟骨骨折も完治していない手負いの体ながら、2シーズンぶりの優勝も現実味を帯びてきた。前半9番(パー5)では、ガードバンカーから30ヤードの3打目を直接カップに沈めるチップインバーディ。後半も3つのバーディを重ね、最終日最終組の権利をつかみ取った。

初日から3日間、「私の大スターです」という同郷の先輩・不動裕理と同組で回り、「心技体を含めて、見るだけでバランス良く学べる。本当に勉強になりました」と振り返る上田。惜しくも4日間連続の同組は実現せず「明日も一緒に回りたかったけど…」と残念がりながらも、「明日は自分のプレーに集中しろ、っていうことだと思う」と自らに言い聞かせた。

その明日は、再逆転での賞金女王を目指して首位に立った森田理香子との最終組決戦。「彼女は賞金争い、私はシード争いと立場は違うけど、やらなきゃいけないことは一緒。やりがいがあるし、明日は面白い展開にしていきたい」。

そんな上田が、明日に向けて密かに思い描くプランがある。「明日は森田さんに注目がいくと思うので、前半は淡々と後ろでプレーして、後半にチャンスを作って追い抜きたいですね」。かつてはスポットライトを独り占めにした2007年の歴代賞金女王は、そう言って不敵に笑った。(愛媛県松山市/塚田達也)

2013年 大王製紙エリエールレディスオープン