2013年 大王製紙エリエールレディスオープン

池ポチャダボも 桃子、逆転シードへ6位発進

2013/11/21 17:45
逆転シードへのラストチャンスを生かすべく、手負いの上田桃子が好発進

賞金ランキング上位50名に与えられる来季シード獲得のラストチャンスとなる「大王製紙エリエールレディスオープン」初日、同55位からの逆転シード入りを目指す上田桃子が「69」で回り、首位に2打差の3アンダー6位タイと好スタートを切った。

前日に不安を口にしていた肋軟骨骨折の痛みは「今日は大丈夫でした」と、痛み止めに頼ることなくティオフ。前半は、周囲の心配をよそに快調にスコアを伸ばしていった。前半16番までに3バーディ(1ボギー)を奪うと、17番(パー5)では残り192ヤードの2打目を4番ユーティリティで打ち、手前4メートルに乗せてイーグル奪取。一気に首位争いに参入した。

しかし、折り返し後の3番(パー3)では、7Iと迷って手にした6Iで軽めに打ったティショットを右サイドにショートさせ、手前の池に消える痛恨のダブルボギー。「大きいクラブで軽く打とうとして、ヘッドが加速しなかった。イメージと一致しなかった」。

骨折後、先週月曜日から10日ほどしかクラブを触れず、「完璧を求めないようにしていたけど、(良いところと悪いところの)両方が出てしまった」と、練習不足を痛感したという1打。その後は3つのバーディを奪って上位に踏みとどまったが、1イーグル、6バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと、波の荒さが目立つ内容だったことは否めない。

その中でも「スコアを出せそうで出せなかったけど、逆に気を引き締められた」と前を向く上田。「1番イヤなのは、(ショットで)痛みを怖がって緩めてしまうこと。最終日は(体が)壊れてもいいや、という感じだけど、それまではそういうミスを受け入れながらやりたい」。好発進の言葉の中に、悲壮なる決意をこめた。(愛媛県松山市/塚田達也)

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