2013年 NOBUTA GROUP マスターズGCレディース

崖っぷちの上田桃子、価値ある3位タイに「よしっ!」

2013/10/27 17:55
来季シード権に大きく前進した上田桃子。今後のスケジュールにも変化が生まれそうだ

兵庫県のマスターズGCで開催された「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」最終日。5位からスタートした上田桃子が4バーディ、1ボギーの「69」で回り、通算8アンダーの3位タイでフィニッシュ。優勝した横峯さくらには4ストローク届かなかったが、約682万円を加算し、賞金ランキング76位から55位(総額13,259,000円)への浮上を遂げた。

上田は来季シード権が得られる同50位以内に大きく前進するとともに、来季出場優先順位を決めるクオリファイングトーナメント(QT)のセカンド免除(次週「樋口久子 森永製菓ウイダーレディス」終了時点で同70位以内)をほぼ確定させ、QT参戦となってもサード(11月26日~)から出場できる見込みとなった。

さらに、3位タイという成績は上田のシード獲りへの大きな後押しとなる。

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は1シーズンに推薦により出場できる試合数を8試合に定めており、上田はその上限に達する次戦の「樋口久子~」が今季国内ラストゲームとなる予定だった。

しかし次戦は、同じくLPGAが定める『直近の試合で3位タイ以上』という別の出場資格を行使できるため、“残り1試合”の推薦出場を他のトーナメントにスライドさせ、あと2試合の出場が可能になる。関係者によれば、「伊藤園レディス」(11月15日~)か「大王製紙エリエールレディス」(11月21日~)への推薦出場へ向け、これからアプローチをかけるという。

上田も“3位タイ以内”のポジションは目標の1つにしてプレーを続けていた。上田の1つ後ろの最終組を回るフォン・シャンシャンが最終18番でバーディを奪えば単独4位に後退する可能性もあったが、3位タイ確定の一報を聞き、思わず「よしっ!」と声を上げた。

とはいえ「まだ、ずっと崖っぷち」と、今なお窮地から抜け出せていないことは上田も重々理解している。心からの安堵を得るためにも、目指すは優勝の2文字のみ。「今週は勝てなかったので、この悔しい気持ちを来週にリベンジしたい」と気合いをこめた。(兵庫県三木市/塚田達也)

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