2013年 NOBUTA GROUP マスターズGCレディース

女王争いヒートアップ!森田理香子「それを言わないで…」

2013/10/27 19:18
森田理香子の独走状態から戦況は一変。女王争いの行方は果たして?

賞金ランキングトップを快走する森田理香子を、横峯さくらが約2,170万円差の2位で追う中で迎えた国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は、今季3勝目を飾った横峯が優勝賞金1,890万円を加算。森田は21位タイ(約99万円の加算)で終え、その差は約380万円まで接近した。

ホールアウトした2人の言葉や表情は、実に対称的だった。

森田に肉薄した横峯は、今週開幕前には「賞金女王は、頭の中にないです」と強調していたが、優勝会見の席上では「380万円だったら届かないところではないと思います」と発言。森田が今季3勝目を挙げた6月上旬「サントリーレディス」終了時点では最大4,300万円以上もあった差が縮まり、ようやく視界に捕らえたという実感が、横峯の意識を明らかに変えていた。

一方の森田は、序盤3ホールでボギー、ボギー、ダブルボギーと大きくつまずいたことが響き、「75」を叩いて終戦。順位もスタート時の7位から21位に大きく下げ、「フライヤーとかライが悪かったり、運もなかった」と肩を落とした。横峯の急接近により一気に過熱した女王争いについて問われると「特に意識はないです。今は、それを言わないで下さい・・・」と、動揺を隠しきれない様子だった。

2009年に諸見里しのぶとの最大4,400万円差をひっくり返して賞金女王となった経験がある横峯は、現在との心境を次のように比較する。

「気持ちの持ち方は、09年とはぜんぜん違う。09年は女王になるのが夢だったので大きな目標にしていたけど、今は自分のベストを尽くしたい、ということだけ。私自身の中ではまだ(森田に)近づいただけだし、(周りから見ると)そういう感じなんだ、という感覚です」。

森田の動揺を見た直後だっただけに、歴代女王の“構え方”がひときわ大きなものに見えた。(兵庫県三木市/塚田達也)

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