森田理香子と上田桃子 雨天短縮で強まる週末への思い

兵庫県のマスターズGCで開催中の国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」2日目は、関西地方に接近中の台風27号の影響により早朝から強い雨が降り続き、1組もスタートできないまま午前8時10分に中止が決定。競技は54ホールに短縮となり、賞金加算額は75パーセントに減額される。

初日に今季初の単独首位を決めた森田理香子は、「覚悟はしていたけど、残念ですね」と表情を曇らせた。森田にとって、雨天のプレーは望むところだった。地面が軟らかくてランが出にくいコンディションは、大きなキャリーボールで飛距離を稼げる強みがある。「雨は嫌いじゃないし、他の人よりも有利だと思っていた」と、好機を前にした“水入り”に肩を落とした。

とはいえ、現時点での予報によると雨は明日の明け方まで残る見込み。ウエットなコースコンディションで残り36ホールを迎えることは、森田の気持ちを前に向かせている。「人よりも短い番手で攻められると思うし、あとはパットが入ってくれるかどうか。自分に有利だと思って、自信を持っていきたいです」と気持ちを高めていた。

1打差の2位タイにつける上田桃子も「4日間やりたかったけど、残念です」と口を揃えた。シード圏外の賞金ランキング76位で今週を迎え、少しでも賞金を加算したい上田にとって不運な決定となったが、「賞金額はどうでもいいんですけど・・・4日間の試合は少ないのでやりたかった」と、シード争いとは別の部分を口惜しんだ。

「まあ、しょうがないですね。良い方向で考えたい」。その後は屋根のある一般営業中の近隣練習場で軽い調整を済ませ、神戸市内にある江連忠ゴルフアカデミーへと向かった。（兵庫県三木市／塚田達也）