宮里美香、前半を耐え抜いて一気に加速
2013/10/04 18:00
神奈川県の相模原GCで開催されている国内メジャー第3戦「日本女子オープン」の2日目。首位タイからスタートした宮里美香が3バーディ、1ボギーの「70」と2つ伸ばし、通算4アンダーの単独首位で決勝ラウンドへ。2位に3打差のリードをつけ、2010年以来となる大会2勝目へ前進した。
3つのバーディは、すべて後半のアウトコースで奪ったもの。前半は風のジャッジにも苦しみ、「しのいで、しのいで、だいぶガマンだった」と、綱渡りの展開が続いた。序盤の11番(パー5)では、ラフから打った3打目がショートし、再びグリーン手前のラフへ。「逆目で打ちづらかったけど、うまく1メートルに寄せられた。自分の中ですごく大きかった」と、静かに流れを築いていく。続く400ヤードの12番パー4でもラフを渡り歩き、3オン。下りスライス、2メートルのパーパットを確実に沈めた。
前半は7ホールでグリーンを外しながらも、全てパーでまとめた“ご褒美”が後半に巡ってくる。587ヤードの3番パー5では、160ヤードを5番アイアンで打った3打目がピンそば80センチに絡み、この日ようやくの初バーディ。4番で2つ目を奪うと、6番ではグリーン奥ラフからの3打目を直接カップに沈めるチップインバーディ。「風も後半は読めた」とペースを掴み、停滞が続いた混戦の首位争いから頭1つ抜け出した。
「明日は天気が悪いし、ピンポジションも難しいところに切ってくると思うけど、楽しみでもある。自分の技術を試せるのがメジャーだし、自分への挑戦だと思っています」。今週は、米国にいるメンタルコーチにコンタクトをとっていないという宮里。決勝ラウンドも一切の迷いなく、難コースだけと対峙していく。(神奈川県相模原市/塚田達也)