2013年 日本女子オープンゴルフ選手権競技

“W宮里”は明暗 宮里美香が主役の座を掴む

2013/10/03 19:09
宮里藍との同組ラウンドに「楽しみながら回れた」。首位タイスタートを切った宮里美香

メジャー第3戦「日本女子オープン」は初日を終えて、アンダーパーはわずかに6人。ツアー最難度のセッティングに今年もロースコアの幕開けとなる中、2アンダーで4人が並んだ首位タイグループに、2010年大会で国内ツアー初タイトルを手にした歴代優勝者・宮里美香が名前を連ねた。

「昨年の3月(米ツアー/RRドネリー LPGA ファウンダーズカップ)以来だったので、楽しみにしていた」という、宮里藍との同組対決。藍が序盤からスコアを落とす(最終的に56位タイ)一方で、「セカンドショットが良かった」と次々とチャンスを演出していった。

前半2番(パー3)では、「転がりもイメージも良くて、納得のパット」という10メートルのフックラインをねじ込んでバーディ先行。6番、7番と2メートル圏内のチャンスを外したが、「8番でしっかりバーディが獲れたのは良かった」と、直後のパー5で流れを繋ぐ。11番(パー5)でも3打目を1メートルにつけ、この日3つ目。13番では3パットボギーを叩いたが、首位のまま18ホールを完走した。

グリーン上では、3週間前の海外メジャー「ザ・エビアン選手権」からキャディを組み、今週で3試合目となる石川遼の元エースキャディ・加藤大幸さんが頼れる存在。エビアンでは「まだ1試合目だし、お互いにラインを読んでいる」と口にしていたが、今週は「パットに関しては、けっこう聞いて参考になっている」と、今では厚い信頼を寄せている。

「正直に言うと、もう少しいけるかな、とも思う。上(首位)は、5アンダーはいっているかな、とも思っていた」という口ぶりからは、まだ余力を感じさせる。明日の第2ラウンドも、注目組を再び牽引する。(神奈川県相模原市/塚田達也)

2013年 日本女子オープンゴルフ選手権競技