宮里藍、強い風雨の中で最後の調整 「いい練習になった」
2013/10/02 17:44
国内メジャー第3戦「日本女子オープン」開幕前日の2日(水)、2005年以来となる大会制覇に挑む宮里藍はインコース9ホールの練習ラウンドを行った。この日は、風雨ともに強さがピークを迎えた早朝にティオフ。先週月曜日から計54ホールをこなしたラウンドの中でも、もっとも過酷な状況を体感した。
今年のコースセッティングで目を引くのは、大会史上最長を誇る6,652ヤードという距離の長さだ。400ヤード以上のパー4は4ホールあり、強いアゲンストの風が吹いた12番(400ヤード)では「2打目が3番ウッドでも届かず、30ヤードもショートした」と苦笑い。今週は、木曜日以降に雨予報が出ている日もあり、「雨が降ってラフも重くなっているし、距離が出せない。何ホールかはこういう感じになると思うので、いい練習になって良かったです」と、雨に濡れた表情を和らげた。
一方で、この日のラウンドで「今日みたいな天気だと、私にとっては厳しいコースコンディション」と、飛距離のハンデを痛感したのも確か。「距離が長い選手が有利になると思うので、その中でどう戦っていくか」と続け、長い番手を持つセカンドショット以降の精度を鍵に挙げた。
「ミスをしても、地道にパーを重ねるイメージで、1つ1つを丁寧にやっていくことが大事。最低でもボギーに抑えて、短いホールでどれだけチャンスをものにできるか」。屈強な飛ばし屋が揃う米国ツアーで9勝を挙げてきた真骨頂を、日本のメジャーで見せつける。(神奈川県相模原市/塚田達也)